【クリスマスのうさぎさん】感想?小さな男の子の幸せなひととき

クリスマスのうさぎさん 感想 クリスマス
出典:わが家の蔵書
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クリスマスの特別な夜にぴったりの絵本、「クリスマスのうさぎさん」。

この魅力的な物語は、多くの心を温め、クリスマスの魔法を感じさせてくれます。この絵本がどのようにして読者の心に響くのか、その感動的な内容と共にご紹介します。

サンタクロースからの特別なプレゼントを待ちわびるデービーの物語を通じて、私たちがどのようにしてクリスマスの真の意味を再発見できるのかを探ります。

読み終わった後には、あなたもデービーの冒険に心を奪われ、クリスマスの喜びを新たな視点で感じることでしょう。

この記事のポイント
✅ 「クリスマスのうさぎさん」の物語の概要と魅力
✅ 絵本が伝えるクリスマスの真の意味
✅ 読者の感想と絵本がどのように心に響くか
✅ デービーの冒険を通じて学べる家族との絆の大切さ

クリスマスのうさぎさん 感想:心に残る物語

☑ 絵本の紹介
☑ あらすじ
☑ 「クリスマスのうさぎさん」の感想
☑ 登場人物
☑ 読者レビュー

絵本の紹介

「クリスマスのうさぎさん」の日本語版の基本情報を紹介します。

原書は、「The Christmas Bunny」。Will and Nicolasによってつくられ、Harcourt, Brace and Companyから1953年1月1日にアメリカ合衆国で出版されました。

Harcourt, Brace and Companyは、アメリカの出版社であり、特に20世紀前半において教育や文学の分野で多くの重要な作品を出版していたことで知られています。

書名クリスマスのうさぎさん
出版社福音館書店
発刊日1985年9月30日
ウィルとニコラス
ウィルとニコラス
わたなべしげお
対象年齢4歳から

あらすじ

「クリスマスの うさぎささん」は、サンタさんからのクリスマスプレゼントを楽しみに待っているデービーという男の子のお話しです。

あと一晩寝るとクリスマスがやってくるなんて、デービーは今夜、とても落ち着いてなんかいられません。

だからデービーは、森の動物たちとサンタを待つパーティーに参加することにしました。

みんなで待っていると、いよいよサンタさんがやって来て、プレゼントを渡しはじめました。

「サンタのおじさん、ぼく、こうさぎを一匹ほしかったんです」

するとサンタさんがおじいさんうさぎに聞いてくれました。

おじいさんうさぎはこうさぎたちを集め、「デービーぼうやのところへいきたいこがおるかな?」

「あたしがいくわ」と、ぴょんとデービーの腕に飛び込んだのは、目がクリッとした小さい茶色の可愛いこうさぎでした。

クリスマスのうさぎさん 感想
出典:わが家の蔵書

あたりが暗くなりサンタさんが、「デービー、そろそろお帰り」というと、鹿がデービーを背中に乗せて家まで送ってくれて・・・デービーはベッドの中で目を覚ましました。

「あれは全部、夢だったのかな?」

あっ、今日はクリスマス。

デービーは急いでクリスマスツリーのところへ行ってみると、そこにはとても可愛いプレゼントが待っていました。

「クリスマスのうさぎさん」筆者の感想

絵本「クリスマスのうさぎさん」について語るとき、読む過程で、自分がまるでデービーの冒険に一緒に参加しているかのような感覚に包まれます。クリスマスイブに子どもたちが感じるわくわくとした心境が、この絵本を通じて見事に描かれています。

特に印象的なのは、デービーが森の動物たちと共にサンタクロースを待つシーンです。そこには、楽しさだけでなく、友情や暖かい心のつながりが描かれています。それは読む人に伝わり、温かな気持ちにさせてくれます。

サンタクロースが登場し、デービーが長い間望んでいた小さな茶色のうさぎを受け取る瞬間は、まさにクリスマスの魔法を象徴しています。物語の終わりに、デービーの目が覚めて「これは全て夢だったのかな?」と疑問に思うものの、クリスマスツリーの下に実際にすてきなプレゼントがいることを見つけるシーンは、夢と現実の間の希望の魔法を美しく描き出しています。

この物語を読むことで、デービーのようにわくわくした気持ち、動物たちの優しさ、サンタクロースの温かさに心温まります。自分が子どもの頃のクリスマスの思い出がよみがえります。

絵本は、クリスマスが持つ愛と希望、家族の絆の重要性をやさしく伝えてくれます。読むたびに、クリスマスの楽しさ、わくわく感を思い出させ、心暖かさをもたらしてくれる作品です。

世界中の子どもたちがデービーのような幸せなクリスマスを迎えることができるようにとの願いを込めて、この絵本は大切なメッセージを伝えています。

クリスマスを待つ気持ちは、前の日がいちばん高まりますよね。子どもたちはプレゼントに思いを巡らせ、寝ながら想像の世界へ旅にでかけて、そして朝、帰ってきます。

この絵本を読んで、デービーや動物たちと一緒にサンタさんを待つワクワクした気持ちを子どもたちに味わってもらいたいですね。

登場人物

デービー

デービー
出典:わが家の蔵書

クリスマスイブの夜、わくわくしながらサンタさんの来訪を待つ小さな男の子が、物語の主人公デービーです。

彼は森の動物たちと一緒に特別なクリスマス・イブのパーティーでサンタを迎え、夢にまで見たこうさぎのプレゼントをサンタにお願いします。

目を輝かせ、心温まる冒険を経て、デービーくんは夢と現実の間で最高のクリスマスプレゼントを受け取ります。

クリスマスのうさぎさん 感想
出典:わが家の蔵書 クリスマスの朝、ベッドで目を覚ますデービー

読者レビュー

「クリスマスのうさぎさん」を読んだ人たちからこんな感想が寄せられていますよ。

(男性)
「クリスマスのうさぎさん」は、私が孫へのクリスマスプレゼントとして選んだ一冊です。この絵本は、やさしい絵と心温まる物語が特徴ですから、孫との読み聞かせの時間が今から楽しみです。物語の中で描かれるデービーの冒険と動物たちとの友情は、孫に大切なものを教えてくれるでしょう。

(女性)
私たち家族にとって、「クリスマスのうさぎさん」を子どもと一緒に読むことが、クリスマスの新しい楽しみになりました。デービーの冒険を通じて、子どもたちは想像力を膨らませ、クリスマスの本当の喜びを学びます。美しいイラストと心に響くストーリーは、もちろん大人の心にも深く響きますね。

(女性)
私が担任する小学校のクラスで読んだ「クリスマスのうさぎさん」は、子どもたちにとって大好評でした。絵本を通じて知る喜び、友だちへの思いやり、そしてクリスマスの魔法のようなメッセージが、彼らの心に響いたようです。読み聞かせの時間に子どもたちの目を輝かせるこの絵本は、教室での読書活動に新たな活気をもたらしてくれました。

(女性)
私の持っている絵本の中でも、「クリスマスのうさぎさん」は特別です。この絵本の魅力は、ただ物語が美しいだけでなく、絵と物語が完璧に合わさってクリスマスの不思議なときを現実のものとして感じさせてくれるところにあります。毎年クリスマスシーズンになると、この絵本を開き、デービーと動物たちの冒険に心を奪われます。

クリスマスのうさぎさん:感想と物語の深さ

☑ 絵本の魅力をさらに深く
☑ 見どころ
☑ よくある質問
☑ クリスマスのうさぎさん 感想のまとめ

絵本の魅力をさらに深く

ウィルとニコラスは、それぞれが持つ独自の才能と視点を組み合わせることで、時代を超えて愛される絵本を生み出しました。彼らの作品は、子どもたちだけでなく大人にも夢と希望を与え続けています。

また、翻訳者のわたなべしげお(渡辺茂男)さんは、英米児童文学を日本に紹介し、独自の感性で子どもたちの心に寄り添う翻訳を行い、児童文学の普及に大きく貢献しました。

著者 ウィルとニコラス

ウィル(ウィリアム・リプキンド)

ウィリアム・リプキンド(1904年12月17日-1974年10月2日)は、アメリカ合衆国の作家であり、人類学者でもありました。1937 年にコロンビア大学を卒業後、彼はその独特な視点で子どもたちの想像力を刺激する絵本を数多く生み出しました。

ウィルは、1952年に「Finders Keepers」(日本語題:「みつけたものとさわったもの」)でコールデコット賞を受賞するなど、その業績は高く評価されています。彼の作品は、シンプルながらも心温まる物語と、子どもたちが自然と共感できるキャラクターで知られています。

ウィルは、彼の作品からも伺えるように、温かく、時にはユーモラスで、常に子どもたちの心に寄り添う姿勢を持っていたと言われています。

ニコラス(ニコラス・モードヴィノフ)

ニコラス・モードヴィノフ(1911年9月27日-1973年5月5日)は、ロシアのサンクトペテルブルク生まれの画家で、フランスに移住後、パリ大学で学びました。彼は1934年から13年間を南太平洋で過ごし、その後1946年にアメリカに移住しました。

ニコラスは、雑誌や新聞に漫画やイラストを寄稿する一方で、ウィリアム・リプキンドと共著で絵本を数多く発表し、その独特な画風で子どもたちを魅了し続けました。彼の作品には、豊かな色彩と繊細なタッチが特徴で、読者を異なる世界へと誘います。

ニコラスの人柄は、彼の作品に反映されているように、冒険心に満ち、新しい文化や環境に対する好奇心が強いことが伺えます。

翻訳者 わたなべしげお

わたなべしげお氏は、1928年に静岡県で生まれた、日本の著名な翻訳家です。彼の本名は渡辺茂男で、慶応義塾大学を卒業後、アメリカのウェスタンリザーブ大学大学院で学び、その後ニューヨーク公共図書館児童部で勤務しました。帰国後は慶応義塾大学文学部図書館学科の教授を務め、その後はフリーランスとして子どもの本の仕事に専念しました。

わたなべ氏は、特に児童文学の翻訳において顕著な業績を残しました。彼の翻訳作品には、『かもさんおとおり』や『どろんこハリー』、『エルマーのぼうけん』など、今もなお多くの子どもたちに愛される作品が含まれています。また、彼は評論『児童文学論』の共訳者でもあり、児童文学の理解と普及にも大きく貢献しました。

わたなべ氏の翻訳スタイルは、原作の雰囲気を大切にしつつも、日本の子どもたちが自然に受け入れられるようなやさしい日本語に落とし込むことに長けていました。彼の作品は、読み手に対する深い理解と愛情が感じられるもので、子どもたちの想像力を育むことに貢献しています。

人となりとしては、わたなべ氏は常に子どもたちの立場に立って考えることができる、温かく思いやりのある人物でした。彼の生涯にわたる仕事は、子どもたちに夢と知識を与えることに尽くされており、その献身的な姿勢は多くの人々から尊敬されています。

わたなべしげお氏は、2006年にこの世を去りましたが、彼が残した作品は今もなお、多くの子どもたちや大人たちに愛され続けています。彼の業績は、日本の児童文学界における重要な足跡として、これからも長く記憶されることでしょう。

渡辺 茂男/わたなべ しげお(1928年3月20日 – 2006年11月18日)
日本の児童文学者、翻訳家。慶應義塾大学卒業後、米国で学び、児童文学の創作と英米の絵本や童話の翻訳に尽力。『エルマーのぼうけん』等の翻訳で知られる。厚生大臣賞、サンケイ児童出版文化賞、モービル児童文化賞受賞。慶應義塾大学教授を務め、日本国際児童図書評議会創立に貢献。

見どころ

それでは、絵本「クリスマスのうさぎさん」の見どころをご紹介します。

夢と現実の境界が曖昧な不思議な物語

クリスマス・イブの夜、わくわくしながら眠れないデービーが体験する冒険は、夢と現実の狭間で繰り広げられます。散歩に出た彼は、きつねに導かれ森の中で開かれる動物たちの祝宴に参加します。

そこで彼は、長い間願っていたうさぎとの友情を得るという、心からの願いを叶えます。家への帰路、そして翌朝の目覚めには、夢か現実かの境界がぼんやりとしており、物語に神秘的な魅力を与えています。

動物たちの個性と表情が生き生きとした絵

ウィルとニコラスの手によるイラストは、動物たちのキャラクターを鮮やかに描き出しています。

例えば、賢くて話好きなきつね、優しく力強いしか、そして愛らしく控えめなうさぎなど、各動物の特徴が巧みに表現されています。

彼らの装飾や小物の一つ一つにも、クリスマスの喜びと温かさが込められており、見る者を物語の世界へと誘います。

子どもの願いが叶う温かな結末

デービーがサンタクロースに願ったうさぎとの再会は、クリスマスの朝にはいったいどうなってしまうのでしょうか。

プレゼントがないと落胆していた彼の前に、夢にまで見たあのプレゼントが現れるシーンは、純粋な心とクリスマスがもたらす奇跡を象徴しています。

この感動的な結末は、読者に希望と喜びを与えます。

よくある質問

Q
この絵本の魅力は何ですか?
A

温かみのある絵と心温まるストーリーが魅力です。クリスマスのワクワク感が伝わってくる絵本です。

Q
この絵本の日本語版の出版年はいつですか?
A

この絵本は、1985年に初版が出版されました。そじて、2022年に限定復刊されました。

Q
特別なイベントや祝日に読むのに適していますか?
A

はい、この絵本はクリスマスシーズンに特に適していますが、家族や友人との絆を祝う物語として、年間を通じていつでも読むことができます。

Q
この絵本のテーマと特徴は何ですか?
A

この絵本のテーマは、夢と現実の境界の曖昧さがかもし出す物語の不思議さです。デービーが夢を見たのか、それとも本当に動物たちと出会ったのか、読者に委ねられます。

また、この絵の特徴は、動物たちの個性と表情が豊かに表現されていることです。動物たちの服装や小物も細かく描かれており、クリスマスの雰囲気が感じられます。

Q
「クリスマスのうさぎさん」の絵本はどこで購入できますか?
A

この絵本は、オンライン書店、地元の書店、または図書館で入手することが可能です。オンラインでの購入を検討している場合は、公式ウェブサイトや大手オンライン書店をチェックすることをお勧めします。

クリスマスのうさぎさん 感想 まとめ

今回の記事のまとめは、以下のとおりです。

✅ 「クリスマスのうさぎさん」は心温まるクリスマスの物語を描いている
✅ デービーという男の子が主人公で、クリスマスプレゼントを待つ様子が描かれる
✅ サンタクロースからのプレゼントとしてうさぎを望むデービーの純粋な心が描かれる
✅ 森の動物たちとの交流を通じて友情と温かさが伝わる
✅ サンタクロースの登場がクリスマスの魔法を象徴する
✅ 夢と現実の境界がぼんやりと描かれることで物語に深みを与える
✅ イラストは動物たちの個性と表情を鮮やかに捉える
✅ クリスマスの朝、デービーが目覚めるシーンが感動的
✅ 読むたびにクリスマスの楽しさとわくわく感を思い出させる
✅ 家族の絆の重要性とクリスマスの愛が伝えられる
✅ 世界中の子どもたちへの幸せなクリスマスの願いが込められる

「クリスマスのうさぎさん」は、冬の夜に温かさと喜びを運んでくれる絵本です。

デービーの物語を通じて、家族の絆と友情の大切さを再発見しましょう。

この絵本があなたとあなたの大切な人々に、心温まるクリスマスをもたらすことを願っています。

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