ボストンの魅力を探しに来た皆さん、ようこそ!
名作絵本「かもさんおとおり」は、ボストンの美しい風景や心温まる人々との触れ合いを描き出しています。
本記事では、絵本の物語を彩るボストンの名所や、その歴史、そしてかもさん一家の愛らしい冒険について詳しく紹介します。
ボストンの街を舞台にしたこの絵本の魅力を、ぜひ一緒に再発見しましょう。
この記事のポイント
✅ 絵本「かもさんおとおり」の基本情報とあらすじ
✅ 絵本に出てくるボストンの名所と歴史的背景
✅ 主要登場人物 かものマラードさん一家とその家族愛
✅ 絵本の風景とストーリーの魅力
かもさんおとおり|ボストンの街中、かもさん一家がお引っ越し
☑ 絵本の紹介
☑ あらすじ
☑ 登場人物
☑ 描かれたボストンの街並み
絵本の紹介
絵本「かもさんおとおり」の基本情報を、まずは紹介します。
項目 | 詳細 |
---|---|
書名 | かもさんおとおり |
出版社 | 福音館書店 |
発刊日 | 1965年5月 |
作 | ロバート・マックロスキー |
絵 | ロバート・マックロスキー |
訳 | わたなべ しげお |
対象年齢 | 5歳以上 |
『かもさんおとおり』は、ロバート・マックロスキー作・絵、わたなべ しげお訳の名作絵本です。
ボストンの街を舞台に、かも夫婦が子育てのための理想の場所を探し、子どもたちと一緒に新しい住まいに移動する姿が描かれています。セピア色の美しいイラストと、ユーモラスで温かみのあるストーリーが魅力です。
特に、子がもたちが一列に並んで歩く様子や、親切なおまわりさんたちの助けを借りて街を横断するシーンが有名で、読者の心を温かくします。
5歳以上の子どもから大人まで、幅広い年代に愛され続ける一冊です。
あらすじ
絵本「かもさんおとおり」は、かものマラードさん夫婦と彼らの子どもたちが、ボストンの街を舞台に繰り広げる愛らしい冒険を描いています。
物語は、かもさん夫婦が新しい家を探し始めるところから始まります。マラードさんとマラードおくさんは、子どもを育てるのに最適な場所を見つけるためにボストンの街を飛び回ります。やがて、チャールズ川に浮かぶ小さな島にたどり着き、ここなら安全で食べ物も豊富だと感じます。マラードさんは、この場所を新しい家にすることを決め、奥さんも賛成します。
しばらくして、マラード奥さんは8つの卵を産みます。そして、ついに卵が孵り、かわいい子がもたちが誕生します。子がもたちの名前は、ジャック、カック、ラック、マック、ナック、ウァック、パック、クァックです。マラード奥さんは、子どもたちに泳ぎ方や歩き方、そして一列に並んで歩くことを教えます。子がもたちは、お母さんの後をよちよちとついて行きます。
やがて、マラード奥さんは子どもたちを連れてボストンの公園に引っ越すことを決心します。しかし、道中には多くの車が走っていて危険がいっぱいです。勇敢なマラード奥さんは、子どもたちをしっかりと守りながら道を進みますが、交通量の多さに困ってしまいます。
そのとき、親切なおまわりさん、マイケルさんが現れます。マイケルさんは、交通を止めてかもさん一家が安全に渡れるように手助けをします。その後、他のおまわりさんたちも協力して、かもさん一家が公園まで無事に到着できるようにサポートしてくれます。ボストンの人々も、かもさん一家の大移動を温かく見守ります。
こうして、マラードさん一家は無事に新しい家にたどり着き、平和で幸せな生活を始めます。絵本「かもさんおとおり」は、家族の絆や助け合いの大切さ、そして心温まるコミュニティの力を教えてくれます。
この絵本は、ロバート・マックロスキーの美しいイラストとともに、読者に深い感動を与えます。特に、セピア色の挿絵は、どこか懐かしさを感じさせ、物語の温かみを一層引き立てています。「かもさんおとおり」は、世代を超えて愛され続ける名作絵本であり、子どもたちに読み聞かせるのにぴったりの一冊です。
登場人物
マラードさん
マラードさんは、頼りになるお父さんかもです。彼は家族思いで、子育てに最適な場所を見つけるために一生懸命にボストンの街を探し回ります。マラードさんはとても賢く、冷静沈着で、どんなときも家族を守るために全力を尽くします。
物語の中でマラードさんは、チャールズ川に浮かぶ小さな島を見つけ、ここが家族の新しい住処にふさわしいと感じます。そして、マラード奥さんとともに、子どもたちのために安全で快適な環境を整えます。
マラードさんの優しさや頼りがいのある性格は、物語を通して感じられます。特に、子どもたちが生まれてからの彼の行動は、家族を大切に思う気持ちが溢れています。そんなマラードさんの姿は、読者にとっても心温まる存在であり、絵本をより一層魅力的なものにしています。
マラードおくさん
マラードおくさんは、心優しいお母さんかもです。彼女は家族のことを第一に考え、子どもたちのために最適な場所を見つけるために一生懸命に努めます。マラードおくさんの愛情深さと母親らしい優しさが、物語の中で随所に描かれています。
物語の中でマラードおくさんは、8羽のかわいい子がもたちを育てます。子がもたちの名前はジャック、カック、ラック、マック、ナック、ウァック、パック、クァックで、一羽一羽に丁寧に泳ぎ方やもぐり方、一列に並んで歩くことを教えます。彼女の教え方はとても優しく、子どもたちも楽しそうに学んでいきます。
お引越しの日、マラードおくさんは子がもたちを連れて街を歩きます。交通量の多い道を渡る際も、彼女は落ち着いて子どもたちを守りながら進みます。親切なおまわりさんたちの助けを借りて、無事に目的地に到着するその姿は、とても頼もしくて愛らしいです。
マラードおくさんの一途な母性愛と、家族を大切にする姿勢は、読者に深い感動を与えます。彼女の存在が、絵本「かもさんおとおり」をより一層心温まる物語にしているのです。
ジャック カック ラック マック ナック ウァック パック クァック
ジャック、カック、ラック、マック、ナック、ウァック、パック、クァックは、絵本「かもさんおとおり」に登場する愛らしい子がもたちです。マラードおくさんとマラードさんの8羽のかわいい子どもたちで、それぞれがユニークで個性的な魅力を持っています。
ジャックは、元気いっぱいで冒険心に満ちています。新しい場所に興味津々で、いつも好奇心旺盛に周りを見渡しています。
カックは、ちょっぴりおっとりしていて、落ち着いた性格です。みんなが急いでいる時でも、マイペースに行動するのがカックの特徴です。
ラックは、家族思いでいつも兄弟たちのことを気にかけています。困っている兄弟がいれば、すぐに助けに行く優しい心を持っています。
マックは、とても賢くて頭の回転が早いです。物事を理解するのが早く、兄弟たちのお手本となる存在です。
ナックは、遊び心たっぷりで楽しいことが大好きです。みんなを笑顔にするムードメーカー的な存在で、兄弟たちの笑い声が絶えません。
ウァックは、ちょっと恥ずかしがり屋で控えめな性格です。でも、いざという時には頼りになる存在で、みんなの信頼を集めています。
パックは、体力自慢でとても元気です。走るのも泳ぐのも得意で、いつも元気に動き回っています。
クァックは、ちょっぴりおしゃまさんで、かわいらしい仕草が魅力です。兄弟たちと一緒にいるときも、自分の意見をしっかり持っている頼もしい一面もあります。
この8羽の子がもたちは、マラードおくさんと一緒にボストンの街を元気に歩き回ります。彼らの仲の良さや一生懸命さが、物語に温かい風を吹き込み、読者の心を和ませます。それぞれの個性が光る子がもたちの冒険は、読者に楽しいひとときを届けてくれることでしょう。
マイケルさん
マイケルさんは、親切で頼りになるおまわりさんです。ボストンの街で働く彼は、いつも市民の安全を守ることを大切にしていますが、特にマラードさん一家のために大きな役割を果たします。
ある日、マイケルさんは、街中を歩くマラードおくさんと8羽の子がもたちに出会いました。彼らが忙しい通りを渡ろうとする姿を見て、マイケルさんはすぐに行動を起こしました。車の流れを止め、かもたちが安全に渡れるように交通整理を行います。その姿は、とてもたのもしく、かもたちを守るために全力を尽くす姿勢が伺えます。
マイケルさんのやさしさは、かもたちにとっても街の人々にとっても心強いものでした。彼の温かい心と勇気ある行動は、ボストンの街に住む全ての生き物への深い愛情の表れです。
マラードおくさんと子がもたちは、マイケルさんの助けを借りて無事に目的地にたどり着くことができました。その後も、マイケルさんはかもたちのことを見守り続け、街のヒーローとして尊敬される存在となります。
マイケルさんの姿勢は、私たちに周りの小さな命にも目を向け、手を差し伸べる大切さを教えてくれます。絵本を通じて、彼のやさしさとたのもしい行動は、読者の心にも温かい影響を与えてくれることでしょう。
おまわりさんたち
絵本「かもさんおとおり」に登場するおまわりさんたちは、マラードさん一家にとって、そしてボストンの街にとっても頼もしい存在です。彼らは、いつも市民の安全を守りながらも、街の小さな住人たちにも目を向け、助けの手を差し伸べるやさしさを持っています。
マラードおくさんと8羽の子がもたちが忙しい通りを渡ろうとしていると、マイケルさんをはじめとするおまわりさんたちは、すぐに車の流れを止め、かもたちが安全に渡れるように交通整理を始めました。彼らの迅速で確実な対応は、かもたちにとって心強いものでした。
おまわりさんたちは、車を止めて「さあ、おとおり」と合図を送りながら、マラードおくさんと子がもたちが安全に目的地にたどり着くのを見守ります。その姿は、まさにボストンの街のヒーローであり、市民からも尊敬と感謝の気持ちを抱かれる存在です。
彼らの行動は、ただの職務遂行を超えたもので、街の中で小さな命が安心して生活できる環境を守るためのものです。おまわりさんたちのやさしさとたのもしい姿勢は、私たちに他者への配慮と協力の大切さを教えてくれます。
絵本「かもさんおとおり」を通じて、おまわりさんたちのやさしさとたのもしい行動は、読者の心に深く響き、街の中で助け合いながら生きる大切さを伝えてくれることでしょう。
描かれたボストンの街並み
絵本「かもさんおとおり」の舞台となっているのは、ボストンのビーコンヒル地区です。
ビーコンヒル地区は、ボストンの中でも特に魅力的で歴史的なエリアとして知られています。この地区は、19世紀初頭に建てられた赤レンガのタウンハウスが立ち並び、石畳の道やガス灯が街を彩ります。その美しい街並みは、まるで絵本の中に迷い込んだかのような雰囲気を醸し出しています。
ビーコンヒルの中心には、ルイスバーグスクエアという緑豊かな広場があります。ここは、静かで上品なエリアで、散策にぴったりの場所です。また、ビーコンヒルは高級住宅街としても有名で、多くの歴史的建造物が保存されており、その美しさは訪れる人々を魅了します。
この地区には、アンティークショップやカフェ、レストランが点在しており、ショッピングや食事を楽しむこともできます。特にチャールズストリートは、地元の人々や観光客に人気のスポットで、おしゃれなブティックや独特な店が並んでいます。
ビーコンヒル地区のもう一つの魅力は、その歴史的な背景です。このエリアは、アメリカ独立戦争やアボリショニスト運動など、数々の重要な歴史的出来事の舞台となりました。そのため、ビーコンヒルを歩くことで、アメリカの歴史に触れることができるでしょう。
さらに、この地区はボストン・コモンやフリーダムトレイルなど、ボストンの他の主要観光地へのアクセスも非常に便利です。ビーコンヒルを訪れることで、歴史と現代が融合したボストンの魅力を存分に味わうことができます。
それでは、マラードさん夫婦がおとずれたスポットを、いっしょにたずねてみましょう。
チャールズ川
チャールズ川は、ボストンの美しい風景を楽しめる人気のスポットです。この川はビーコンヒル地区の側を流れており、その周辺には多くのアクティビティや観光名所が点在しています。チャールズ川沿いの遊歩道は、ジョギングやサイクリング、ピクニックに最適です。特に春から秋にかけては、川沿いの公園でリラックスする人々や、カヤックやセーリングを楽しむ姿が見られます。
また、チャールズ川を挟んでボストンとケンブリッジをつなぐ橋からは、川の美しい景色を一望でき、夕暮れ時には特にロマンチックです。さらに、毎年7月4日の独立記念日には、川沿いで盛大な花火大会が開催され、多くの観光客が訪れます。チャールズ川は、ボストンの都市生活と自然が調和する場所であり、訪れる人々に癒しと楽しみを提供してくれます。
パブリックガーデン
ボストンのパブリックガーデンは、アメリカ最古の植物園で、1837年に設立されました。広大な敷地には四季折々の美しい花々が咲き誇り、訪れる人々に癒しの空間を提供しています。
公園内の湖では、スワンボートに乗ってゆったりとした時間を過ごすことができ、リラックスしたい若者にぴったりのスポットです。また、園内には『かもさんおとおり』に登場するカモ親子の像が設置されており、絵本の世界を実際に体験することができます。
パブリックガーデンは、ボストンの中心部に位置し、交通の便も良いため、観光の拠点としても便利です。周辺にはショッピングエリアやレストランも多く、観光とともに食事や買い物も楽しめます。ボストン・コモンとも隣接しており、歴史的な建造物やイベントも豊富なので、歴史好きな若者にもおすすめです。
この公園は、地元の人々だけでなく観光客にも人気の場所で、リラックスできる自然環境の中でゆったりとした時間を過ごせます。ボストンを訪れる際には、ぜひパブリックガーデンを散策し、歴史と自然の調和を感じてみてください。
マサチューセッツ州会議事堂
ボストンのマサチューセッツ州会議事堂は、アメリカの歴史を感じられる名所の一つです。1798年に完成したこの建物は、アメリカの独立後に建てられた最も重要な政府機関の一つで、ボストン・コモンのすぐ北側に位置しています。その特徴的な金色のドームは、ボストンのシンボルとして親しまれ、多くの観光客が訪れます。
マサチューセッツ州会議事堂は、ボストンの他の観光スポットとも近く、徒歩でのアクセスが便利です。ボストン・コモンやパブリックガーデンを散策した後に訪れるのも良いでしょう。周辺にはカフェやレストランも多く、観光の合間に一息つくのに最適です。
内部には歴史的な絵画や彫刻が展示されており、見学ツアーも行われています。ツアーに参加すると、州政府の機能や歴史について詳しく知ることができるため、アメリカの歴史に興味がある若者には特におすすめです。また、議事堂からはボストン・コモンや周辺の美しい景色を楽しむことができます。
歴史と現代が融合するボストンを訪れるなら、マサチューセッツ州会議事堂は見逃せないスポットです。訪れることで、ボストンの魅力をより深く感じることができるでしょう。
ルイスバーグスクエア
ルイスバーグスクエアは、ボストンのビーコンヒル地区に位置する歴史的で魅力的な広場です。このエリアは、19世紀初頭に建てられた赤レンガのタウンハウスが立ち並び、アメリカの歴史と美しい景観が融合しています。ルイスバーグスクエアは、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気が漂う場所で、静かで上品な街並みが特徴です。
広場の中心には緑豊かな庭園があり、周囲の建物とのコントラストが美しく、写真撮影にもぴったりです。春や夏には花々が咲き乱れ、散策するだけで心が癒されます。また、秋には紅葉が美しく、四季折々の風景を楽しむことができます。
ビーコンヒル地区全体は、古き良きアメリカを感じさせる街並みで、石畳の道やガス灯が並び、歴史的な雰囲気が漂います。このエリアには、アンティークショップやカフェ、レストランも多く、散策の合間に立ち寄ってみるのも楽しいでしょう。
ルイスバーグスクエアは、ボストンの他の観光地とも近く、フリーダムトレイルやボストン・コモンからもアクセスが容易です。観光で訪れるなら、ビーコンヒル地区全体をゆっくりと散策し、その歴史と美しさを堪能してみてください。ボストンを旅する若者にとって、ルイスバーグスクエアはアメリカの歴史と文化を肌で感じられる素晴らしいスポットです。
マウント・ヴァーノン・ストリート
マウント・ヴァーノン・ストリートは、ボストンの歴史と美しさが詰まった魅力的なストリートです。
絵本「かもさんおとおり」に登場するこのストリートは、ビーコンヒル地区に位置し、古風な街並みと美しいレンガ造りの家々が並びます。このストリートは、マラードおくさんと子がもたちが安全に歩くために交通整理をしてくれた親切なおまわりさんたちの舞台でもあります。
マウント・ヴァーノン・ストリートを歩くと、絵本の世界に飛び込んだような気分になります。歴史的な建物やガス灯、石畳の道が織り成す風景は、まさに絵本で描かれたボストンの情景そのものです。
このストリートを訪れることで、「かもさんおとおり」の物語に登場する風景が現実に存在することを実感できます。歴史と物語が交錯するこの場所は、ボストンの旅で必見のスポットです。
チャールズ・ストリート
チャールズ・ストリートは、ボストンを訪れる若者にとって必見のスポットです。このストリートは、美しい歴史的な建物や魅力的なブティック、カフェ、レストランが並ぶ場所として知られています。ビーコンヒル地区を通るこの通りは、古き良きボストンの雰囲気を感じさせてくれます。
赤レンガの歩道やガス灯が並ぶ風景は、まるでタイムスリップしたかのよう。ヴィンテージショップやアートギャラリーも点在しており、個性的なアイテムやアート作品を探すのも楽しみの一つです。また、通り沿いにはローカルフードを楽しめるおしゃれなカフェやレストランがあり、散策の合間に立ち寄るのもおすすめです。
さらに、チャールズ・ストリートはパブリックガーデンやチャールズ川に近いため、自然も堪能できます。ボストンの歴史と現代が融合した魅力的な通りで、訪れる価値がありますよ。
ビーコン・ストリート
ビーコン・ストリートは、ボストンの中心部を走る歴史的な通りで、絵本「かもさんおとおり」にも登場します。
このストリートは、マサチューセッツ州会議事堂やビーコンヒル地区を通り、ボストン・コモンやパブリックガーデンに隣接しています。マラードおくさんと子がもたちが、公園に向かうために通る道の一部として描かれています。絵本の中では、おまわりさんたちが交通を止めて、かもたちが安全に横断できるように手助けするシーンが印象的です。
現実のビーコン・ストリートも、歴史的な建物や美しい景観が広がり、多くの観光客や地元の人々に愛されています。特に春や秋の季節には、街路樹が彩りを添え、散策にぴったりの場所です。絵本の世界を実際に歩いて体感することで、物語の魅力をより深く感じることができるでしょう。
かもさんおとおり|ボストンの人たちに守られてお引っ越しは大成功
☑ 絵本の魅力をさらに深く
☑ 見どころ
☑ 読者レビューと口コミ
☑ よくある質問
☑ 「かもさんおとおり」とボストンのまとめ
絵本の魅力をさらに深く
絵本「かもさんおとおり」は、夫婦愛と家族愛の良さ、大切さをマラードさん一家を通じて教えてくれます。
マラードさんとマラードおくさんは、子育てに最適な場所を探し、困難に立ち向かいながらも互いに支え合います。特に、おまわりさんたちの助けを借りて道を渡る場面は、人間と動物の心温まる交流を描いており、家族の絆や協力の大切さを強調しています。
この物語は、著者ロバート・マックロスキーの卓越した観察力と表現力が光る作品です。彼は鴨の動きや習性を細部まで捉えたリアルなイラストで読者を魅了します。セピア調の温かみのあるイラストは、ボストンの街並みや自然の風景を美しく描き、読者に臨場感を与えます。これにより、物語の中に入り込みやすく、家族愛や夫婦愛が一層感じられます。
子どもたちはこの絵本を通じて動物の習性やボストンの地理について自然に知ることができます。また、困難に立ち向かう勇気や、家族やコミュニティの大切さを感じることができるでしょう。
マックロスキーというすばらしい作家の才能のイラストとストーリーテリングは、時代を超えて愛され続ける理由の一つです。この作品を読むことで、子どもだけでなく大人もまた、優しさや絆の大切さを再確認することができるでしょう。
著者 ロバート・マックロスキー
ロバート・マックロスキー(John Robert McCloskey、1914年9月15日 – 2003年6月30日)は、アメリカの絵本作家として広く知られ、その優れた作品と独特の作風で多くの読者に愛されています。彼は1914年にオハイオ州ハミルトンで生まれ、絵本の世界で大きな足跡を残しました。マックロスキーは、リアリズムと温かみのある描写で、動物や子どもたちの日常を豊かに描き出すことで評価されています。
プロフィール
ロバート・マックロスキーは、幼少期から絵を描くことに興味を持ち、その才能を伸ばしていきました。高校卒業後、マサチューセッツ州のヴォスワース・アートスクールに通い、その後ニューヨーク市のナショナル・アカデミー・オブ・デザインでも学びました。アートの分野での正式な教育を受けたことが、彼の緻密で魅力的なイラストレーションの基礎を築くのに役立ちました。
作風
マックロスキーの作風は、リアリズムと繊細な観察に基づいています。彼の作品には、自然の美しさと日常の中にあるささやかな喜びが巧みに描かれています。特に動物たちの描写は、彼の深い観察力と愛情が反映されており、読者に親しみやすさと共感を与えます。彼の絵本は、セピア調やモノクロームの色彩を用いることで、時代を超えたクラシックな雰囲気を醸し出しています。
業績
マックロスキーは、多くの名作絵本を世に送り出しました。その中でも特に有名なのが「かもさんおとおり」(原題:Make Way for Ducklings)です。この作品は、1941年に発表され、1942年にアメリカの権威ある絵本賞であるコールデコット賞を受賞しました。この絵本は、ボストンの街を舞台に、かもさん一家の冒険を描いたもので、親子で楽しめる心温まるストーリーと美しいイラストレーションが特徴です。
他にも「サリーのこけももつみ」(Blueberries for Sal)や「すばらしいとき」(One Morning in Maine)などの作品も高く評価されています。「サリーのこけももつみ」は1949年に発表され、1950年にコールデコット賞のオナーブックに選ばれました。また、「すばらしいとき」も1952年にコールデコット賞のオナーブックに選ばれています。これらの作品は、子どもたちの日常生活を温かく描き、多くの読者に愛されています。
表彰歴
マックロスキーは、その優れた業績により、数々の賞を受賞しています。彼の作品は、コールデコット賞を含む多くの絵本賞で評価されており、その実力と影響力は絵本業界で確固たる地位を築いています。特に「かもさんおとおり」は、ボストン市民にとっても愛される作品であり、公園にはかもさん一家の銅像が建てられるほどです。
総評
ロバート・マックロスキーは、絵本作家としての才能と努力で多くの人々に喜びを与え続けてきました。彼の作品は、時代を超えて読み継がれ、今でも多くの子どもたちとその家族に愛されています。リアルでありながら温かみのある彼のイラストレーションと、心に響くストーリーテリングは、マックロスキーの作品を不朽の名作たらしめています。彼の絵本を読むことで、誰もが一度は感じたことのある純粋な喜びや発見の瞬間を思い出すことでしょう。
翻訳者 わたなべしげお
わたなべしげお氏は、1928年に静岡県で生まれた、日本の著名な翻訳家です。彼の本名は渡辺茂男で、慶応義塾大学を卒業後、アメリカのウェスタンリザーブ大学大学院で学び、その後ニューヨーク公共図書館児童部で勤務しました。帰国後は慶応義塾大学文学部図書館学科の教授を務め、その後はフリーランスとして子どもの本の仕事に専念しました。
わたなべ氏は、特に児童文学の翻訳において顕著な業績を残しました。彼の翻訳作品には、『かもさんおとおり』や『どろんこハリー』、『エルマーのぼうけん』など、今もなお多くの子どもたちに愛される作品が含まれています。また、彼は評論『児童文学論』の共訳者でもあり、児童文学の理解と普及にも大きく貢献しました。
わたなべ氏の翻訳スタイルは、原作の雰囲気を大切にしつつも、日本の子どもたちが自然に受け入れられるようなやさしい日本語に落とし込むことに長けていました。彼の作品は、読み手に対する深い理解と愛情が感じられるもので、子どもたちの想像力を育むことに貢献しています。
人となりとしては、わたなべ氏は常に子どもたちの立場に立って考えることができる、温かく思いやりのある人物でした。彼の生涯にわたる仕事は、子どもたちに夢と知識を与えることに尽くされており、その献身的な姿勢は多くの人々から尊敬されています。
わたなべしげお氏は、2006年にこの世を去りましたが、彼が残した作品は今もなお、多くの子どもたちや大人たちに愛され続けています。彼の業績は、日本の児童文学界における重要な足跡として、これからも長く記憶されることでしょう。
見どころ
絵本「かもさんおとおり」の見どころは、多くの心温まるシーンが描かれていることです。筆者がおすすめする見どころをご紹介します。
マラードおくさんが8羽の子がもをつれて、マラードさんが待つ公園内の池の小さな島へと向かいます。でも、とおりは車がたくさん往来しています。ああ、あぶない!
でもここで、おまわりさんのマイケルさんが登場します。彼はマラードおくさんと子がもたちのために、車を止めて通行をサポートしています。マイケルさんの大きな体と優しい笑顔は、見る人を安心させます。カモの親子が無事に道を渡るために、一生懸命手を振りながら交通整理をするマイケルさんの姿は、親切さと誠実さを感じさせますね。
でも、マイケルさんだけでは、とても安全を確保できません。マイケルさんは、仲間のおまわりさんたちに助けを求め、交差点全体をカモ親子のために止めました。
この場面は、人の思いやりとチームワークの素晴らしさをよく表していると思います。ふだんはクラクションを鳴らす車たちも、カモ親子の通過を静かに見守り、まるで一つの大きな家族のように感じられます。子がもたちが一列に並んでヨチヨチ歩く姿は、とてもほほえましいですね。
そして、ついにマラードおくさんと8羽の子がもたちが無事に道を渡り終えた後のシーンが描かれています。マイケルさんと他のおまわりさんたちは、カモ親子に向かって手を振り、彼らの安全を祝福しています。
カモ親子も後ろを振り返り、「ありがとう」と言わんばかりに羽ばたく姿が描かれており、互いの感謝の気持ちが伝わってきます。この場面は、読者に自然と温かい気持ちをもたらします。
これらのシーンは、絵本全体を通じて描かれる愛と友情、そして人間と自然の共生の大切さを象徴しています。マラードさん一家の愛らしさと、彼らを支える人々の温かさが融合し、絵本「かもさんおとおり」は、読む人すべてに深い感動を与えてくれます。
読者レビューと口コミ
女性読者のレビューを紹介します。
心温まるストーリー
「かもさん一家の冒険がとても愛らしく、読んでいると心が温かくなります。」
子どもたちが大好きな絵本
「うちの子どもたちはこの絵本が大好きで、何度も読み返しています。登場人物に親しみがわきます。」
親切なおまわりさんが魅力
「おまわりさんたちの親切さが描かれていて、助け合いの精神を子どもに教えるのに最適です。」
ボストン旅行のきっかけに
「この絵本を読んでからボストンに行きたくなりました。実際の風景が絵本そのままで感動しました。」
イラストが美しい
「イラストがとても美しく、ページをめくるたびに感動します。セピア調の色使いが素敵です。」
読みやすい翻訳
「翻訳がとても読みやすく、リズムも良いので、子どもたちも楽しんで聞いてくれます。」
家族の大切さを再確認
「かもさん一家の絆を描いたストーリーを読んで、改めて家族の大切さを感じました。大人も子どもも楽しめる絵本です。」
男性読者のレビューも参考にしてみて。
子どもと一緒に楽しめる
「子どもと一緒に読んでいます。ストーリーもイラストも温かみがあり、親子で楽しい時間を過ごせます。」
ボストンの街並みが魅力的
「ボストンの風景がリアルに描かれていて、旅行気分を味わえます。特にチャールズ川周辺の描写が美しい。」
家族愛が伝わる
「家族の絆や助け合いの大切さを感じられる一冊。読み終えると心が温かくなります。」
セピア調のイラストが素敵
「セピア色のイラストが古き良き時代を感じさせ、物語に深みを与えています。」
ストーリーがシンプルでわかりやすい
「シンプルなストーリーですが、深いメッセージが込められていて、大人でも楽しめます。」
読み聞かせに最適
「夜の読み聞かせにぴったり。子どもが毎晩この絵本をリクエストします。」
自然との共生を感じる
「自然との共生の大切さを教えてくれる素晴らしい絵本です。子どもに自然への愛を伝えられます。」
Xの投稿も紹介するわ。
よくある質問
- Q「かもさんおとおり」とはどのような絵本ですか?
- A
かもの一家が巣作りから子育て、そして引越しをするまでの心温まる物語です。
- Q日本では、絵本はいつ初版が出版されましたか?
- A
福音館書店からは、1965年5月1日に初版が出版されました。アメリカの初版は、1941年に発行されました。
- Q「かもさんおとおり」の絵の特徴は何ですか?
- A
セピア色の単色で描かれた温かみのあるイラストが特徴です。
- Q絵本の中でおまわりさんたちはどのような役割を果たしますか?
- A
おまわりさんたちはカモ親子が安全に道を渡れるように交通整理を行います。
- Qこの絵本はどのような賞を受賞していますか?
- A
1942年にコールデコット賞を受賞しています。
「かもさんおとおり」とボストンのまとめ
今回の記事のまとめは、以下のとおりです。
✅ 絵本「かもさんおとおり」はボストンが舞台
✅マラードさん一家が新しい住まいを探す物語
✅かも夫婦が子育てに最適な場所を探し回る
✅ 8羽の子がもたちの成長と冒険を描く
✅セピア色のイラストが温かみを加える
✅親切なおまわりさんたちの助けが描かれる
✅子どもたちに家族愛と助け合いの重要性を教える
✅初版は1965年に福音館書店から出版
✅アメリカでは1941年に初版が発行された
✅ロバート・マックロスキー作・絵
✅わたなべしげおが翻訳を担当
✅ 5歳以上が対象年齢
✅コールデコット賞を1942年に受賞
✅ボストンの名所がリアルに描かれている
✅「かもさんおとおり」の名シーンは交通整理の場面
✅家族の絆とコミュニティの力を強調
✅子どもたちが一列に並んで歩く姿が印象的
✅読者の心を温める物語
✅ボストンのチャールズ川やパブリックガーデンが登場
✅夫婦愛と家族愛がテーマ
✅著者の観察力と表現力が光る作品
✅子どもだけでなく大人にも響く内容
✅動物と人間の心温まる交流が描かれている
✅ボストン市民にとっても愛される絵本
✅時代を超えて読み継がれる名作
ボストンの街を舞台にした絵本「かもさんおとおり」は、夫婦愛や家族愛を深く感じられる名作です。
親切なおまわりさんたちの助けを借りて、かもさん一家が安全に新しい住まいにたどり着く姿は、読者に心温まる感動を与えます。
ボストンの美しい風景と共に描かれるこの物語は、子どもから大人まで幅広い年代に愛されています。
ぜひボストンを訪れる際には、絵本の舞台を巡ってみてください。
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